フィボナッチ・リトレースメントという名前はよく聞きますが、なにやら難しそうであまり使ったことがない人も多いのではないでしょうか。
今回はそんなフィボナッチ・リトレースメントを検証したいと思います。
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フィボナッチ・リトレースメントとは
フィボナッチ・リトレースメントの概要
フィボナッチ・リトレースメントは、金融市場で価格の調整の目安を測るためのテクニカル分析手法である(リトレースメントとはトレンドの途中で発生する一時的な価格の逆行(押しや戻し)を指します)。
フィボナッチ数列に基づき、特定の比率(主に23.6%、38.2%、61.8%、78.6%)が市場の支持線や抵抗線として機能すると考えられている。具体的には、上昇または下降トレンドの起点と終点を結ぶことで、価格がどの水準まで戻る可能性があるかを予測する。例えば、上昇トレンドでは高値からの押し目、下降トレンドでは安値からの戻りがこれらの水準で止まることが多い。特に、61.8%(黄金比)は意識されやすく、反発の起点となることが多い。
具体例
直近の安値と高値の差を求め、その差がフィボナッチ比率分だけ戻った時点で反発すると考える手法です。
例えば下の図のようにフィボナッチ比率61.8%で反発すると考える場合、安値152.087円、高値156.602円なので、その差は4.515円になります。そこから計算すると、4.515円の61.8%は2.79円となり、高値156.602円から2.79円を控除した153.812円あたりで反発すると考え押し目買いを入れることになります。

注意点
フィボナッチリトレースメントは、トレンドの反転を予測するために使いますが、過信しないことが重要です。リトレースメントレベルはあくまで参考であり、他のテクニカル指標や市場環境と併用することで信頼性が増します。また、正確な高値と安値を選ばないと、誤ったレベルが表示されることがあります。特に重要なサポートやレジスタンスと一致するレベルに注目し、市場の変動に柔軟に対応することが大切です。
トレード戦略
トレード戦略は以下の通りです。
買いエントリー:上昇トレンドの押し目でフィボナッチ比率に達したら買いエントリー
売りエントリー:下降トレンドの戻りでフィボナッチ比率に達したら売りエントリー

今回はこれまでの検証のように様々なタイムフレームで検証するのではなく1時間足の固定タイムフレームで検証します。理由は、各フィボナッチ比率をすべてのタイムフレームで検証すると非常に時間がかかるためです。
また各トレンドの安値、高値はZigzagというインジケーターを利用して計算します。
Zigzagは、価格変動の主要なトレンドや反転ポイントを視覚化するテクニカル分析ツールです。価格の高値と安値を結ぶ線を描画することで、市場のトレンドを簡潔に示し、短期的なノイズを除去して長期的な動向を把握しやすくします。一定の割合以上の価格変動があった場合にのみ線を描画するため、重要なサポートやレジスタンスレベル、反転ポイントを特定するのに役立ちます。詳しくはこちらを参照ください。

検証の前提
検証はMT4のEAを利用して行います。(MT4はメタトレーダー4というソフトで、一定のロジックに基づく自動売買のバックテストができます。EAはエキスパートアドバイザーでMT4の自動売買プログラムのことです。興味がある方はこちらからダウンロードしてみてください)
テスト条件は以下の通りです。
- 検証期間:2020/01/01 – 2024/12/31
- 通貨ペア:ドル円
- 初期証拠金:1,000,000円
- 取引ロット:0.1
- タイムフレーム:1時間
- ZigzagのDepth:12
- ZigzagのDeviation:5
- ZigzagのBackstep:3
- フィボナッチ比率:23.6%、38.2%、50.0%、61.8%、76.4%(50%はフィボナッチ比率ではないですが、フィボナッチ・リトレースメントではよく利用されるため追加しています)
- 買いエントリー条件:上昇トレンドでフィボナッチ比率に達したら買いエントリー
- 売りエントリー条件:下降トレンドでフィボナッチ比率に達したら売りエントリー
- 決済条件:エントリー価格に0.5%を乗じた額をエントリー価格の上下に設定し利確、損切りラインとする(例:エントリー価格が100円の場合、100円×0.5%=0.5円のため、利確ラインは100円+0.5円=100.5円、損切りラインは100円-0.5円=99.5円)
- 備考:エントリー判定はローソク足が確定した段階で行います。また、保有ポジションを決済するまで次のポジションは持ちません。
検証結果
検証結果は以下の通りです。23.6%、38.2%でプラス、50.0%、61.8%、76.4%でマイナスとなりました。

- 取引数:テスト期間に発生した総取引数。エントリーから決済で1つとカウントします。
- 勝率:勝トレード数 ÷ 総トレード数
- 純益:最終利益額
- PF(プロフィットファクター):総利益 ÷ 総損失。PFが1以上であれば、トレード全体として利益が出ていることを意味し、1未満であれば損失になっていることを示します。目安としては1.5以上が良いでしょう。
- 期待利得:総損益 ÷ 総取引数
- 最大DD(ドローダウン):資産価値がピークからどれだけ下落したかを示します。具体的には、トレード期間中で最も大きな累積損失(資産価値の減少幅)を測定します。最大DDは、投資やトレードにおいて資金が一時的にどの程度減少する可能性があるかを理解するのに役立ちます。
全般的に良い結果ではなかったですが、その中でも23.6%が最も好成績であったと言えます。
また押しが深いほうが戻りも取りやすいかと思いましたが、23.6%などの浅い戻りの方がトレンド自体が強いのか戻りが取りやすいようです。
以下が23.6%の損益推移になります。


すべての年度でプラス成績を確保していますが、その内容は非常にボラティリティが高く実運用するには安定性に欠くものだと言えますね。400pips以上のマイナスとなる月も多々あり怖さが拭えないです。
まとめ
まとめです。
- フィボナッチ・リトレースメントで利益を出すことは可能
- フィボナッチ比率は23.6%が最も好成績
- 全般的に浅い押し目の方がトレンド自体が強く、反発しやすい
フィボナッチ・リトレースメントはよく耳にすることが多い手法だと思いますが、意外と利益は伸びませんでしたね。フィボナッチ・リトレースメントの単独使用ではなくほかのインジケーターも組み合わせるのは必須といえます。ただ、ここからインサイトを得るとすると、押し目は浅いほうが反発しやすいということは言えると思います。浅めの押し目でエントリーして深く押した場合はこまめな損切りが実践的な利用方法かと思います。
注意:今回の結果は特定のパラメータ、期間等による結果であり将来においても結果を保証するものではありません。投資は自己の判断で実施してください。
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