FXで裁定取引ができたらいいと思いませんか。
日経の記事にFXの裁定取引について記事があったので検証したいと思います。
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裁定取引
裁定取引(アービトラージ)とは、市場の価格差を利用して利益を得る取引手法です。例えば、同じ商品がA市場で100円、B市場で105円で取引されている場合、A市場で買い、B市場で売ることでリスクなく5円の利益を得ることができます。
代表的な例として、空間的裁定(異なる市場間の価格差を利用)、時間的裁定(将来の価格変動を利用)、三角裁定(3つ以上の商品や通貨の価格関係のズレを利用)などがあります。また、株式・債券・FX・暗号資産など、さまざまな市場で活用されています。
一般に、裁定取引はリスクが低いとされています。しかし、取引コストや市場の流動性が影響を与えるため、実際には高度な技術や素早い判断が求められます。特に、アルゴリズム取引の発展により、瞬時に価格差が解消されるため、個人が裁定取引で利益を得るのは難しくなっています。それでも、市場の効率性を高める重要な役割を果たす取引手法です。
FXの裁定取引
スワップアービトラージ
日経によればスワップアービトラージとは以下の取引を言います。
FX各社は、取引先の銀行から提示される翌営業日に始まる翌日物(トムネ)のレートや、自社で抱える持ち高の偏りを考慮してスワップポイントの大きさを決める。取引先の銀行や持ち高は各社で異なるため、スワップポイントも異なるのが一般的。この業者間の差を使うのがスワップアービトラージだ。
スワップはFX業者によって異なるため、スワップが高い業者で買い、スワップが低い業者で売ることで価格リスクをとることなくスワップ差額を取っていく低利安定の手法ですね。
レイテンシーアービトラージ
次はレイテンシーアービトラージです。
仕組みは「後出しジャンケン」に近い。提示されるレートは、秒やミリ秒といった単位で会社ごとに時差が生じることがある。価格変化が先んじやすい業者と遅れて動きやすい業者を見分け、前者での値動きを参考に後者で取引すれば容易に利益をあげられるわけだ。
FX業者によって価格の提示速度が違うため、レート提示の早い業者とレート提示の遅い業者の価格差を利用して利益を出す手法です。この手法は、MT4だけでは実現が難しいのでそれなりのプログラミング経験がないとシステム構築が難しそうです。
三角アービトラージ
最後に三角アービトラージです。
ドル、円、ポンドにおいて、ポンド・ドルの為替レートはドル・円とポンド・円の為替レートから算出するポンド・ドルの理論値からわずかにずれるタイミングがある。流動性や需給によって価格の更新タイミングが一定ではないためだ。
ここで、市場の実勢レートと理論値がいずれ一致すると仮定し持ち高を作れば利益を得られる。ビッド・アスク・スプレッド(買値と売値の差)が小さいドル、円、ユーロ、ポンドなどの先進国通貨を対象とするトレーダーが多い。
もっとも、難易度は高い。うまくいくのは急激な値動きで実勢値と理論値の差が大きくなったタイミングだが、機会は多くない。
レイテンシーアービトラージは業者間のレート提示の時差を利用した手法でしたが、三角アービトラージは通貨間のレート提示の時差を用いた手法になります。こちらはMT4だけで実現できそうですね。
今回はスワップアービトラージを検証してみたいと思います。
レイテンシーアービトラージはシステム構築が難しいのでやりませんが、三角アービトラージはMT4でも検証可能なのでいずれ検証したいと思います。
検証の前提
検証は二段階で行います。
- 国内主要FX業者の買い、売りのスワップポイントを調査し、最も高い買いスワップポイント業者と最も低い売りスワップ業者を特定します。
- 特定した業者のスワップポイントを調査して両建てポジションで利益を出せるか検証します。
期間:2025年1月1日 – 2025年2月7日
通貨ペア:ドル円
取引ロット:10000通貨
検証結果
国内主要業者のスワップポイントを調査した結果が以下の通りです。
対象日付は2025年2月3日ですが、一部業者で2025年2月3日にスワップがつかないところがあったので、そのような業者は2025年2月4日で調査しました。

- 最も高い買いスワップはDMM FX
- 最も低い売りスワップは楽天証券 FX
意外と差があるので期待できそうですね。
続いて、DMMと楽天証券の2025年1月1日から2025年2月7日までのスワップ差額を見ていきたいと思います。

結果はトータルでマイナス181円となってしまいました。
日々で見ると、1月はマイナスが多いですが2月は1週間ですがすべてプラスを維持しています。
FX業者のスワップの優位性も固定ではなく状況によっては変わっていくのかもしれないですね。結果としてやや残念なものになりましたが、スワップ状況をモニタリングし、常に優位な業者を入れ替えていけば安定して利益を出せる可能性はありそうです。
まとめ
まとめです。
- スワップの業者間の優位性は絶対的なものではなく変動する
- スワップアービトラージで利益を出すことは可能。ただし、どの業者が優位性を持つかは常にモニタリングし入れ替えていくことが必要
業者の入れ替えを行えば利益を出せる可能性があると感じました。利益を出せるとしても利益の絶対値が小さいため、レバレッジをかける必要がありそうです。そうすると証拠金もそれぞれの業者に必要になるので資金効率の観点からはやや劣る可能性もありますね。
注意:今回の結果は特定のパラメータ、期間等による結果であり将来においても結果を保証するものではありません。投資は自己の判断で実施してください。
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